木工所の紹介
「木工所があること」
それが、大船住研の強みのひとつです。
大船住研では、本社から車で10分ほどの場所に、自社の木工所を所有しています。
昔、家を建てるための木材を大工さんが手刻みで形作っていたころは、この木工所で木材をカットしたり、建具を作ったり、木工所は工務店にとってなくてはならないものでした。
それが現在では、ほとんどがプレカット材(接合部などがあらかじめ加工された木材)で足りてしまうため、木工所を持たない工務店も多く、大船住研の木工所もやはり昔に比べて活躍の機会は減りました。
それでも、私たちが木工所を所有しているのには、理由があります。
ゴミの分別スペース
家を建てるとき、リフォームで家を解体するとき、さまざまな破材がでます。そういった破材の処理にもお金がかかるということを知っている人は以外と少ないもの。破材をすべてゴミとして処理するのではなく、リサイクルできるものを分別しておくことで、処理のコストを抑えることができます。ゴミの処理方法だけでも予算が変わってくるのです。木工所があることで分別したゴミを置いておく余裕があり、施工時に出るゴミも施工の現場のすみっこなどではなく、木工所に置いておくことができるのです。
「現場をキレイに」することはお客様のためにもなると考えています。
木材・紙・段ボール・セラミック・石膏ボード
資源ゴミとして、専門業者に引き渡す。
鉄くず
鉄くずの専門業者に引き渡し、リサイクルされる。
混合ゴミ
燃えないクロスなど、分別しきれないいろいろなゴミ。
一番お金のかかるゴミ。
在庫ストックや足場などの現場道具
木材・壁材・クロスなどの在庫ストック
これから施工に入る物件の木材や、カルクウォールといった壁材やクロスのストックなど、在庫の置き場があるのも木工所の利点。これらの仕入れ品は、交通状況や天気によって配達が遅れてしまうこともしばしば。そんなときに木工所があれば、少し早めに仕入れておくこともでき、ストックを多めに置いておくこともできる。
足場などの現場道具
足場などは通常、業者に発注してレンタル・組み立てをするもの。しかし、大船住研では足場やカラーコーンなど、現場で必要な道具がある程度揃っている。もちろん新築などでたくさん必要な場合は足場施工を依頼することもあるが、ちょっとした屋根の修理などであれば、かけつけた営業が屋根にのぼって作業したりすることも。足場などの現場道具があるため、スピーディに対応できることが多くなる。
木工所の心得
「道具や材料は大切に使うこと」
「健康とけがに注意!!」
「そうじを必ずすること」
作業場の壁に書かれた文字は、大船住研創業者、現会長の言葉。
どれも当たり前のことだけれど、慣れというのは怖いもの。大船住研のスタッフも大工さんも、ここで作業するたびにこの言葉を目にし、気を引き締めて作業に取りかかります。
いつも初心を忘れず、最新の注意を払うための心得です。
木材加工機・作業場
木材の表面を研磨したり、カットが必要な場合に使用する。ほとんどの場合はプレカットされたサイズで事足りるが、そうでない場合はここでカットしていく。
特にリフォームの場合は例外が多々発生するため、加工機があるのとないのでは対応の早さは大違い。大黒柱のような長い柱でも加工できるように前後のスペースにゆとりを持たせている。
また、広々とした作業場では、手刻みで木材を加工することもできる。少し古い家をリフォームする場合、今では販売されていない形の木材が必要になることがある。(もちろん古くない家でもそのような場合がある)そんなときはプレカット材ではなく、昔のようなやり方で大工さんが手刻みで加工した部材をつくることも。
もちろん現場で作業することもできるが、現場にゴミがでたり、雨の日には現場で作業できなかったりするため、加工場があることのメリットは大きい。
木工所の2Fスペース
見学会で使うテントやのぼり、お客様に配布するチラシなどが置かれていたり、一見するとただの荷物置き場。けれど、意外と便利で、なくてはならないスペースなのです。
例えば、施行中のお客様の家具を保管しておくことができるのは、お客様にも喜んでいただける用途のひとつ。通常、お客様が今お住まいの土地に新築を建てる場合、お客様にはいったん仮住まいに住んでいただく必要がある。そんなとき、お客様の家具はいったいどうするのかというと、ある大手ハウスメーカでは「処分の方法」を伝え、ある工務店では「レンタルスペースなどを借りて保管する方法があります」と伝える。移動業者の費用はもちろんお客様負担。
しかし、木工所のスペースを有している大船住研では「うちで保管しておきますよ。」と言える。しかも、大型トラックを所有している大船住研では(家一棟分の家具すべてを保管するのはさすがに厳しいですが)、ちょっとした家具であれば「若手に運ばせます。」とご提案できるのです。