リフォーム工事の内容と消費税増税について
いつもお世話になります。代表の畠山です。
今回は消費税の増税前に、「すませておきたい工事」について、お客様からご質問を受けましたのでリフォーム屋としての私見を申し上げます。
★今年の10月に10%に上がるといわれている消費税にかかわる建築工事の経過措置と、10%に上がった後の景気対策のために考えられている「次世代住宅ポイント」について・・・
経過措置や次世代ポイントの詳細については住宅雑誌や国交省のwebサイトに詳しくのっていますので、興味のある方はぜひ調べていただくとして、今回は、こういった話の際にあまり取り上げられることのない「リフォーム」それも「消費税8%のうちにやったほうがいい工事」についてのみを簡単にお知らせいたします。
まずは消費税8%のうちにやったほうがいい工事は、ズバリ・・・
A, 次世代住宅ポイントがもらえないリフォーム工事。
B, 次世代住宅ポイントはもらえるが、対象外の工事が多く含まれ、総工事費が高額な工事。
では少しだけ説明します。
次世代住宅ポイントは、制度の目的に「環境・安心安全・健康長寿・高齢者対応・子育て支援・働き方改革」に資する住宅の新築やリフォームに出ます、とあります。当社はエコポイント時代からお客様に積極的にご紹介してポイントを貰っていただきました。このポイント制度、回数を重ねるごとにどんどん良くなっています。対象工事があるなら、せっかくならもらいましょう。(私も自宅の窓の改装の時に少しですがいただきました)
ただ、どんな工事でもポイントを貰えるわけではありません。
ポイントを貰える工事は、断熱改修や節水等、エネルギーを節約できるエコ設備・バリアフリー改修・家事負担軽減設備などです。つまりそれ以外の工事には出ません。
A, 次世代住宅ポイントがもらえない「リフォーム工事」とは
①断熱材工事や耐震改修が伴わない屋根材の葺き替え工事
②断熱窓工事や耐震改修が伴わない外壁塗装工事
③断熱工事・省エネ設備・耐震改修が伴わない間取り変更工事
④車庫工事・ブロック塀工事(断熱工事や耐震改修は、まず関係無いと思います)
⑤造園・庭・エクステリア工事(断熱工事や耐震改修は、まず関係無いと思います)
といったところです。
以上の工事はいずれもポイントは、もらえそうにないので消費税UPの影響を受けます。
もし工事の内容が決まっているなら今年の3月末までに契約を済ませておくと消費税は増税後も8%のままです。内容が決まっているなら3月末までに契約を済ませておくといいと思います。
もちろんそれ以外でも例えば「クロスの張替え」だけなどはポイントは付きませんが、今回の消費税UPは2%なので業者さんも駆け込み時期に工事するより、駆け込み期間が終わった後、ゆっくり工事させてもらえるならと、10万円の工事で2000円なら勉強するのではないかと思います。
B, 次世代住宅ポイントはもらえるが、対象外の工事が多く総工事費が高額な工事
(例1)雨漏りを放置していて、今回止めるために工事をしたい・・・など窓の取り換えで断熱のポイントはもらえるとしても外壁の補修やベランダの工事・内装の直しなどポイント対象外の工事が沢山あると消費税UP分がポイントで、まかなえません。
こんな時は今年の9月末までに工事を終えるか、今年の3月末までに契約を済ませておくのが得策だと思います。
以上、消費増税の影響を受けやすそうなリフォーム工事を挙げてみました。
ただ、計画的な方で、リフォームの内容がもう既に決まっていて、なおかつ10月以降まで工事の着手を待てる人のみがお得する、一番お得な契約方法は、3月末までに契約して、10月以降に次世代住宅ポイント対象工事を、おこなうという気の長いコース。これなら消費税は8%でポイントも貰えるという事です。
皆様の住宅リフォームのご計画の参考になればと思います。
ただくれぐれも運用は自己責任でお願いいたします。